【文章の構成】目的別パターン集とつくりかたのポイント

文章の書き方

文章を書き始めたものの、途中で手が止まってしまったり、話が逸れてしまったりして困ってしまった経験はありませんか。文章はいきなり書き始めるのではなく、構成を練ってから書くようにするとスムーズに書き進められるようになります。構成のつくりかたのポイントと目的別パターン例を紹介します。

構成のポイント1.情報を洗い出し、優先順位をつける

構成をつくるときに、最初から緻密に内容や流れを組み立てていくのは大変です。まずは伝えたいことを伝えるために必要な要素をざっと洗い出していきましょう。「だれに」「なにを」「どんな目的で」「どんなふうに」伝えたいのか、最初に決めたテーマに立ち戻り、そのためには最低限どんな情報を書くべきか、またどんな情報があればよりわかりやすく伝わるかを考えます。

このとき、下記のように3つの内容に分けて考えると、頭の中がスッキリするのでおすすめです。最初のうちは紙に階層を書き出して整理してみましょう。

(1)いちばん伝えたいこと

<例>図書館はカフェ以上に時間つぶしに便利だ。

(2)(1)を伝えるために必要な情報・根拠

<例>原則会話禁止だから静かだ/無料で席に座れる/本やPCで調べものができる

(3)(1)(2)を捕捉する情報

<例>カフェとは違って飲食スペースは限られているが、蓋つき飲料なら座席に持ち込めることもある。

構成のポイント2.目的に合わせて伝える順番を考える

伝える情報を洗い出したら、どんな順番で書くか考えます。順番を考えるときにも、伝えたい相手や目的を思い出すことが大切です。

たとえば自分の体験を臨場感のある形で伝えることによって主張にリアリティーをもたせたいのであれば、「体験談」や「ストーリー」を文章の中心にすえて最後に主張(まとめ)を書きます。端的に情報を伝えたいだけなのであれば、まずは概要や結論を書いてしまってから、根拠や捕捉情報を伝える形がふさわしいでしょう。

あなただったら同じテーマの記事をどんな気持ちで読み始めるか、どんな内容や流れを期待するか、想像してみてください。適切な順番がおのずとみえてきます。

【目的別】構成のパターン集

目的1:想いや考えを伝えたい

想いや考えを伝えたいときには、最初と最後で主張を述べて具体的な事例や経験、根拠となる情報を挟む形式が一般的です。ただしストーリー性を強調したいときや、意外性をもたせたいときには、あえて事例や体験談から始めて最後に伝えたいことをまとめる形式をとることもあります。

<構成の組み立てかたの例>

  • 話題の提示→主張→根拠→補足→まとめ(主張)
  • 主張→根拠→補足→まとめ(主張)
  • 話題の提示→事例・体験談→主張
  • 事例・体験談→主張

<構成の具体例>

話題の提示最近、図書館の近くに引っ越した。毎日通っている。
主張図書館はカフェ以上に時間潰しに便利だ。
根拠静か/無料で席に座れる/すぐに調べものができる
補足飲食スペースは限られているが、蓋のある飲料なら 座席に持込可能な場合もある。
まとめ(主張)図書館にはメリットがたくさんあり、時間潰しに最適だ。有効活用しよう。

目的2:情報を伝えたい

情報を伝えたいときには、最初に概要や結論を述べてから具体的に説明したり感想を述べたりするとスッキリします。後ろにいくにしたがって内容が詳細になっていく、あるいは重要な情報ではなくなっていくイメージです。突然情報を並べるのが不自然に感じられる場合は、話題を提示するために前置きをつくりましょう。

<構成の組み立てかたの例>

  • 概要(結論)→詳細・根拠→捕捉情報(→まとめ)
  • 話題の提示→主要な情報→補足情報

<構成の具体例>

概要・結論8月10日19時45分〜20時20分に奥多摩納涼花火大会が開催される。
※雨天時:翌日に順延
詳細打ち上げ数は1,000発前後/人出予想は1万人/打ち上げ場所は愛宕山の山頂/町内全域で鑑賞可能
補足・自然に囲まれた土地であるため、都会の喧騒から離れて気分をリフレッシュできる。花火を観る前に川の周辺を散策してみるのもよい。
・食べ物・飲み物を購入できる場所は少ないため、駅前の屋台やスーパーで早めにご飯を調達し、場所取りをしておくのがおすすめ。
・有料区画(小学校の校庭)は1,000円で、事前予約制。配布されたレジャーシートを敷いてゆっくりと鑑賞できる。

目的3:ストーリーそのものを伝えたい

結論や主張よりも、体験やストーリー自体に魅力を感じながら読んでもらいたいときには、素直にストーリーを紡いでいき、最後にメッセージを添える形がもっともシンプルで書きやすく伝わりやすいです。一方で、たとえばどん底から這い上がって成功に至るまでの道のりを説明する場合など、すでに結論がわかっているテーマ・結論がわかっているからこそ面白いテーマについて書くケースもあります。その場合には、小説で現在の主人公が過去を遡って語るのと同じように、ざっくりと結論を書いてから経緯を説明する形をとってもよいでしょう。

<構成の組み立てかたの例>

  • 時系列で説明し、最後に結末を書く
  • 最初に結末を書いてから経緯を説明する

<構成の具体例>

話題の提示/結末○○賞を受賞し、いまや日本を代表する作家の一人である○○さん。しかし彼女の人生は挫折と苦労の連続だった。
経緯/ストーリー挫折1→挫折2→挫折3→上手くいくきっかけ→成功体験→現在→将来の展望
まとめ/メッセージ・好きなことを続けていると、だれかがファンになってくれる。
・たった1回の出会いが人生を大きく変えることがある。
・過去の経験の重なりが「今」に深みを与えてくれる。

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